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2020-10-22

知らないと損する、中古物件購入時の3つの尺度【後悔しない家探し】

私は京都のリフォーム会社でデザイナーとして働いてもいましたが、不動産をさがすのが大好きでずいぶん物件をみてきました。中古物件は時に住んでいる状態を 見るので、なかなかできあがりのイメージを持ちにくいものです。でも基本的に3つの尺度でみれば、物件選びはぐっと楽になります。理想のお家をさがしている方は、参考にどうぞ♪

買うならやっぱり中古がおすす

私は自分自身がリフォーム大好きというのももちろんありますが、家を買うならやっぱり中古をお勧めします。

日 本の家は古くなるにつれ不動産的価値が減っていくため、中古というだけで家の値段がぐっとおさえられます。つまりその浮いた分をこだわりにあてることがで きます。トイレやお風呂、キッチン等水回りは新しくしたいという方が多いですが、それらを新しくしても新築より安いということがよくあります。

新築の家を売るためにかかる経費

一 方新築というのは「あたらしいこと」にものすごいお金を払う訳です。新築は人気もあるので、広告にもお金をかけています。だからこそ新築で買った物件を売る時に価格が上がることはよほど場所がよくないと難しいでしょう。価値が下がるということは、何かの事情で早々に売らなければならなくなった時にも損をする可能性もあるということ。

事実私自身も最初に買ったマイホームを5年で買い替えましたが、中古であったが故に逆に高い値段で売ることができました。

物件の良さを判断するのに、3つの尺度で考えてみます

尺度① 「変更できない部分」が好きになれるかどうか

家から見えた、お祭りの様子

不動産はその名の通り、動きません。つまりここでいう「変更できない部分」のひとつは、その物件がたっている場所です。絶対この街に住みたい!と思える様な場所で物件探しをするのが、一番失敗しない方法だと思います。

多 少家が狭くても交通の便がよかったり、まわりの雰囲気がよかったりした方が数倍もいい。そんな建物と全然関係ないところをしっかりとチェックしましょう。 特に家族がいる場合、地域は子供の人生に関わってきます。どんな場所で、どんな空気で子育てをしたいのか、しっかり考えることが大切だと思います。

京都の東に建つ、趣のある一軒家

不 動産探し好きが高じて、こんな物件を見に行ったこともあります。周囲の町並みはよく映画撮影に使われるそうで、京都に憧れをもつ私には夢のようなお家でし た。こんな場所で子供を育てることができたら、それはそれは風流な子供に育つだろうと、購入にむけて気持ちはかなり揺れました。

立地のほか面積や敷地の形状、陽の入り方などもそれにあたります。またもし建て替えることになったときのために、用途地域、建ぺい率、容積率などもチェックしておきましょう。

尺度② 「変更できるけどお金がかかる部分」がクリアできるか

一度購入しようか本気で考えたおうち。 不動産の場合「手が届きそうな価格」が一番要注意ですねー。

映画にでてきそうな素敵な物件は、尺度②「変更できるけど、お金がかかる部分」がクリアできず購入にはいたりませんでした。

建物は木造で、全体的に歪んでいました。ちなみに建物の歪みを見分けるポイントは「建具の開閉に問題がないか」「外壁にヒビが入ってないか」「床が傾いてな いか」などは素人でもわかりやすいかと思います。家全体が歪んでいてもなおすことはできるのですが、ものすごくお金がかかります。それが「変更できるけどお金がかかる」部分。

他に「水回りの位置を大幅に変える」「屋根の葺き替えや外壁塗り替え」「水回りを全部取り替え」などがお金がかかってくるリフォームになります。

お金がかかるからやめた方がいいのではなく、それらを加味しても、買うべき物件かどうかを検討してみてください。

尺度③ 気になる部分を解消する方法があるかどうか

【BEFORE】ダイニング(片付いていましたが、家具が多く窮屈な印象)
中古物件を買う時に、人が住んでいる状態で内覧をする時があります。ものが多いお家だったり、掃除をしてなかったりすると、高い買い物なのに大丈夫?と不安になりますね。
【AFTER】ダイニングの壁、天井解体後。右手のキッチンはそのままで、吊り戸棚のみ撤去。

内 装の変更は尺度②であげた工事ほどには金額はかかりません。もちろん内装のグレードにもよりますが、壁紙がきたない(⇒クロス張替え)、部屋が多くて 使いづらそう(⇒間取りの変更)、収納が足りない(クローゼット新設)といった不満は案外簡単に解決することができます。

リフォーム予算を確保しておけば、内装のことを気にしすぎる必要はありません。ポイント①と②をしっかり納得できれば、③については柔軟に対応出来る部分になります。

中古物件だからできること、たくさんあります

撮影:平松写真事務所

中古物件だからこそ、理想を追求できます。お部屋はちょっとした工夫で開放的になったり使いやすくなったりするので、自分たちの暮らしにあわせて家のかたちをかえられる楽しみがあります。

ま た中古物件は空家で、いつでも内覧可にするほうがはるかに売れやすいそうです。でもマイホームの買い替え等、売れないと引越が困難なおうちもあります。そ ういった事情があるからこそ売れなかったり、価格が安かったりします。掘り出し物をさがすにも、やっぱり中古がおすすめなんです♪

コツ・ポイント

いかがでしたか。

戸建ての中古物件などは、素人では判断しにくい部分もあるので購入最終段階で「ホームインスペクター」などプロに審査してもらうのもおすすめですが、それまでの内覧ではさまざまな物件をみてみるといいと思います。

見た目に惑わされず、その向こうの理想の我が家をイメージしてくださいね♪

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