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2023-07-20

【神戸】心穏やかに働く、在宅ワークスペース

神戸に住む女性から、在宅ワーク用に借りたお部屋のコーディネートをご依頼いただきました。

お部屋は8畳ほどの広さのワンルーム、お部屋からキッチン、洗面所までがひと続きで、その使いやすい間取りに惹かれて決められたそうです。

【BEFORE】すっきりした間取り、濃い色をアクセントにした大人の部屋

お部屋はまだ新しく、グレイッシュなフローリングと間接照明に照らされたアクセントクロス、濃いめの建具で大人っぽい空間です。初回打ち合わせで拝見したお客様の好きな雰囲気(クラシックテイスト)にもよくあいそうです。

ご希望は「居心地が良く、仕事に集中することもできて、落ち着ける部屋」ということで、あまり色を使いすぎず、現在のお部屋に合わせていく形で全体をまとめていくことにしました。家具もすべて新調されるので、予算にメリハリをつけてご提案していきました。

家具の選びかたーポイントは見え方とサイズ感

お客様は以前から私のサイトを見ていてくださっていたようですが、今回ご依頼いただくきっかけになったのは「家具の選び方」だったようです。なにもないところから家具を選ぶ時に、なにから決めればいいのか、「好き」という感覚だけに頼ったときにチグハグにならないかを心配されていました。

またお客様が小柄なこともあり、身体に合う家具を探したい、というご希望もありました。

どちらもインテリアを考えるときにとても大切で、むずかしいポイントです。今回は特にこれを使いたい、取り入れたい、といったものはなく、全面的に任せていただいたこともあり、まずは私が自由に考えた「たたき台」を作り、違和感を取り除いていく、という順番で進めさせていただくことにしました。

最初のインテリア提案を気に入っていただき、その後に検討したのが家具のレイアウト。お客様が選ばれたのはなかなか他では見かけない、机を中央に配置する「Plan A」。働きやさすさを一番に考えたからこそのプランで、お部屋の見え方としてもおすすめの案を選んでいただきました。もっとも長くいるであろう机を中央に配置した、とても贅沢な配置です。

「Plan A」を選ばれたことで、「中央に配置される机にはしっかりと予算を配分していいものを選ぶ」という方向性が決まりました。

大枠が決まったら、いざショールームへ!

心配されていた家具のサイズ感を一緒に確認するために、ショールームも回りました。提案の段階では正直良いか悪いか、判断できにくいものです。実際に座ったり、大きさを確認していただきながら、内容を詰めていきました。

お客様にとって普段インテリアやカーテンのショールームへ行く機会はなかなかないと思うので、合わせていろんなアイテムをご紹介するのは私の楽しみのひとつでもあります。私自身、初めて海外の壁紙やカーテンを見た時に「こんな世界があるんだ!」と大変驚いた経験があるので、その感動をぜひお客様にも体験していただきたい、といつも思ってご案内しています。

【AFTER】しずかな華やぎが感じられるお部屋

ご相談を受けてから半年、最後に机を納品してお客様のお部屋が完成いたしました。華やかなラグを中央に設置し、それ以外の色は抑えています。ラグであれば作業中は視線の邪魔にならず、お部屋に入った時や休憩中は存分に目を楽しませてくれます。オレンジや赤茶、ターコイズグリーンのようなコントラストの強い配色ですが、年代を経たペルシャ絨毯の風合いを再現したデザインでうるさくなりません。

机は無垢のウォルナットで、サイズを指定してつくってもらいました。洋裁もお好きなお客様なので、天板は出来るだけ大きくとり、また小柄なお客様のために高さを通常より低めに設定しました。お部屋にひろがる樹のかおりや、手かんなで仕上げられたすべすべの肌触りは、家具そのものが癒しのような大変贅沢な机です。より広く使っていただけるよう、モニターアームもおすすめしました。

カーテンは厚みがありながら、しっとりとした手触りのピーチスキンタイプの無地を選びました。色は全体の均衡を崩さないよう落ち着いたグレーとし、ナチュラルな風合いのタッセルをアクセントにして女性らしい雰囲気に。

グレイッシュなフローリングに濃いブルーの壁紙と硬質な印象だったお部屋が、家具やカーテン、ラグが入ったことでやわらかさを感じられるお部屋となりました。四角い本棚、黒一色のパソコン機器類、キャスター付きの事務用品などともすれば無味乾燥になりがちなワーキングスペースですが、柔らかさや華やかなものをスパイスとして加えることで、「仕事」と「くつろぎ」をうまく両立できたのではないかと自負しております。

お客様にも気に入っていただけて、今回も終了です。私にとっても、初めてのワーキングスペース作り、とても貴重な体験となりました。ありがとうございました。

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