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2022-09-15

【神戸】好きなものに囲まれて、個性をアクセントにしたインテリア

神戸のお客様、2度目のご依頼です。

↑ 前回のご依頼はこちら

それはとつぜん始まりました。
気に入っておられたマンションの隣に、突如持ち上がったマンション建設計画。神戸沿線は北に六甲山をのぞみ、高いマンションは特に景観を楽しめる地域であることをお客様のマンションを訪れはじめて知りました。

その隣に同じ高さのマンションが建つということで、日中家で仕事をされているお客様から悲痛なメールをいただいたのが最初です。日当たり最優先で選ばれ、コツコツと貯めたお金で自分が本当に好きと思えるお部屋にしたい!とご依頼いただいたのが7年前。それからプライベートでもお付き合いさせていただいておりましたが、毎日の暮らしをとても楽しまれているご様子で、だからこそお気持ちが痛いほどわかります。

次の日近隣説明会で悪夢が現実になる(日当たりや眺望が遮られる)ことがわかってからの行動がはやかった。不動産屋さんに連絡をして、数軒まわって一目惚れの物件を早々に見つけ(ここまで3日)、契約をし…またコーディネートをさせていただけるということで、凄まじいスピードに振り落とされないように必死でついていきました。

【BEFORE】トップライトが印象的なヴィンテージマンション

新しいおうちは1970年代に建てられたヴィンテージマンション。低層ですが、そこは神戸、山手から海の方まで見渡せる素晴らしい眺望です。

今回のご希望は「アートが映えるおしゃれなお部屋にしてほしい」「リゾートホテルのようにリラックスできる雰囲気に」「女子会を楽しめるようなBOHOスタイルのお部屋を作りたい」といったご希望でした。お客様の好きな雰囲気は大体わかりますが、前回とはご希望も条件も違ってくるのではじめは手探り状態。

打ち合わせをしてからまず向かったのは大阪walpaさん。前回輸入壁紙を使ってその魅力を実感されているとのことで、今回のお部屋でも絶対使いたい!とおっしゃっていただきました。輸入壁紙は納期もかかるので、早めに決めておくと安心です。

その流れでおすすめの家具屋さんも回ることに。ヴィンテージ家具屋さんはたまたまお目当てのショールームに近かったのでご案内したんですが、照明をとっても気に入られて、こちらはBOHOスタイルのお部屋で使ってみることにしました。

【AFTER】トップライトが照らす、リラックス感あふれる壁紙

フォーカルポイントとなる、リビングの壁。

そして出来上がったのがこちらです。
リビングに入ったときに正面に見える壁にはトップライトがあり、水彩画のようなやわらかなタッチの壁紙を照らしてくれています。実は元々こちらには給湯の配管が丸見えになっていたので、壁をふかして隠してもらいました。むずかしい工事じゃありませんが、とても重要です。主役になるべきところは手間をかけてもきちんとつくる必要があります。

選ばれた壁紙はフランスのKARIOKASのもの。大きなジャガーが描かれていますが、水彩画のような淡いタッチと、葉っぱの上で遊ぶカニやカエルが楽しげで、とにかくやさしい雰囲気の壁紙です。トップライトのおかげでひときわ明るく見える壁にぴったりでした。

玄関からお部屋に入った時の、全体を見渡せる感じが一番好きです

玄関から入ったときに3部屋が見渡せます。今回はあまり色を使いすぎないようにしたいとのことで、ベースは白でところどころに色を使いました。各部屋は少しずつインテリアのテイストが違いますが、床や壁が白で繋がっているのでうまく共存しています。

リビングから書斎を見る

書斎スペースは和室だった場所を洋室に変更しました。襖だったところは壁に引き込めるように2枚引き戸に。このことでLDとの一体感が感じられます。壁の黄色がダイニングの椅子や壁紙のカエルとリンクしていることで、唐突な感じはしません。

書斎にはフェミニズムのポスターを飾りたいと最初に伺っていたので、本棚は高さを抑えて設置。セミオーダーできる本棚で壁の幅に合わせてつくったので、お部屋がすっきりと見えます。

タイルを貼ったくつろぎのためのお部屋

お友達をよんでくつろげる場所を、ということでこんなお部屋も作りました。通称「モロッコ部屋」、みんなでごろごろできるようウールのラグをしきました。タイルは名古屋モザイクのコラベルタイルです。色の配分はお客様をイメージしたオリジナルミックスで作っています。

照明探しには苦戦しました。ガラス製ペンダントライトはヴィンテージの中でも人気の商品で、1点ものとはいえ常に在庫が豊富にあります。ただ今回は複数吊りのため、色や配置のバランス、さらにはモロッコタイルとの相性を考えながらのセレクトが必要です。グリーンとブルーのライトに出会えたことで、モロッコ部屋にもよくあう組み合わせが実現!発色のよさと個性的な形がお部屋の楽しげな雰囲気を格段にアップしてくれています。

洗面所にはやはり輸入壁紙でアクセントをつけました。元々洗面所の明るさがほしかったのと、ナチュラルな雰囲気もいいかなと考え腰壁を検討していました。結果的に気に入っておられたお魚のダマスク柄の壁紙在庫が限られていて全面張れないということで、腰壁のおかげでうまく採用できました。

濃紺が印象的なトイレの壁はペイントではなく壁紙です。

こちらにも額を飾りたい、ということが以前から決まっていて、ポスターが映える濃い色の壁で他とはまた違った雰囲気が作れました。

玄関のブルーの扉はマンションの元々のもの。さすがヴィンテージマンション、扉がとてもいい雰囲気。そこに新しくつけた下駄箱は扉を意識して濃紺にしました。

下駄箱に置かれたフリーダ・カーロの花瓶は家具を見に行ったKAREのショールームで見つけたもの。置く場所はここ!と早々に決めてらっしゃいました。個性的なデコレーションアイテムを探すのが上手なお客様なので、これからどんなものを付け加えていかれるのかも楽しみです。

ジェットコースターのような4ヶ月

マンション建設計画をお知らせいただいてから完成まで4ヶ月、突然にはじまり、あっという間に最高速度に!ジェットコースターのような日々でした。まさかもう一度お客様の家を作らせていただくことになるなんて思いもしませんでしたが、隣地のマンション建設という思いもよらぬ災難を、新居への楽しみにかえるバイタリティに私も大いに刺激を受けました。かっこいい!

私も家大好き人間ですが、お客様と話しているとその真剣さに心を打たれます。好きなものに正直で、自分にとって大切なものには出し惜しみしない。とてもはっきりされているので、私もこだわるべきところと、そうじゃない部分の力加減がうまく配分できたと思います。お客様のおかげで、のびのびと驚くほど自由にやらせていただきました。

「我が家が最高!」とおっしゃっていただき、ご期待に応えられたことをなにより嬉しく感じました。

インテリアコーディネート:DECO-TE 撮影:Numata Toshiyuki
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