toggle
2014-12-11

【京都】 黒い壁と青いタイルの家

【2007年 京都市 中古メゾネットのリノベーション】

横長の窓が印象的なリビング

DECO-TEのスタートとなった中古マンションのリノベーションです。

2階にあるLDKは南西両方向がガラス張りになっていて、京都ではめずらしい明るいお部屋だったのがマンション購入の決め手になりました。

塗料はポーターズペイント

黒い腰壁は鉄粉を含んだ特殊な塗料をセルフペイント、横長の窓ののびやかさを強調する仕上げとなっています。

家具の高さを全体的に低くおさえました

フローリングにチークを使用することで、黒い壁やカウチソファとあいまって、大人っぽさを演出しています。

家具はすべて黒い壁より下におさめることで、ごちゃごちゃをおさえ、落ち着いた空間になりました。

【BEFORE】リフォーム前の様子

購入直後のリビング

マンション購入時は、白い壁にぴかぴか(ぺらぺら?)のフローリング。

窓が多く光が入ることで床に反射しています。あまり大きくない住宅の場合は、反射する床は居心地よく感じません。

キッチン、配置はそのまま継承することでコストダウンになりました

リビングとダイニングが一体になっているのは使いやすくていいのですが、キッチンが丸見えです。

【AFTER】まる見えでも気にならない、家具のようなキッチン

【AFTER】キッチン

キッチンは「家具のようにつくる」ことを意識してデザインしました。

風 合いのあるブルーのモザイクタイル、圧迫感のない飾り棚、大工さんの手作り木製キッチン、そうしたひとつひとつがダイニングや食器棚とうまくなじんで、落 ち着いたお部屋になりました。やはり背の高い食器棚をおかないことで重心をおさえ、さらに重心の低いリビングと続くよう考慮してあります。

マットな質感で作られたキッチン

キッチンはシンプルに、素材を厳選して使いました。

飾り棚の棚板はステンレスの板を直角に曲げてもらい、タイルの目地の間に埋め込んであります。モザイクタイルを邪魔せず、ものだけが浮いている様なイメージです。

ワークスペース

L型LDK、キッチンと反対側の端は書斎スペース。

子供が大きくなった時に一緒に使えるよう、2500mmも幅のある机です。こちらも造作家具とすることで、脚が無くすっきりとしたテーブルになりました。

セルフペイントを始めるきっかけとなった家

トイレは(自分としては)思い切った色を使いました

今 でこそたくさんの方がセルフペイントでお部屋を素敵にされていますが、この時期はまだ出始めの頃で関西ではペイント教室なども見当たりませんでした。それ でもなんとか安く、でも自分好みのお部屋をつくりたいとはじめて挑戦したのがこの家でした。結果は大満足以上の体験で、すっかりペイントの楽しさに魅了さ れました。

はじめてのマイホームでしたが、今は引越をして、別の家に住んでおります。
わたしにとってははじめて1人でデザインした家であり、はじめての京都(街中)での暮らしであり、はじめてペイントと出会った時でもある、とても思い出深い大切な家です。

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です