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2016-05-16

せいかつを うつくしく

生活のなかでの「気持ちよさ」「うれしさ」

今朝洗濯物を干して2階への階段をあがってるとき、電球がぴかっとつくみたいに「せいかつをうつくしく」って言葉がひらめきました。
じぶんの提案したいインテリアやサービスの方向性をもっとクリアにしたいと、先週から「ビジネスプラン」を考え直しています。ちょうどいまお店で取り扱いと思っている洗剤をつかって、いい香りにつつまれながらさっぱりと洗濯ものを干し終ったところにでてきたこの言葉。

インテリアコーディネーターというと、お部屋の見た目をおしゃれにしてくれる、と思われがちですが、一番大事なのは「見た目」よりもその人が「気持ちいい!」「うれしい!」と思う瞬間がふえることだと思っています。その「気持ちいい」「うれしい」瞬間は生活のあちらこちらにちらばっていて、その背景となるハード的な場所を形作るのがインテリアコーディネーターという普段の私の仕事です。

でもあたらしくつくったインテリアショップではハードだけじゃなく、生活といったソフトの部分にも積極的にかかわることができると思っています。洗濯や掃除といった家事の時間とか、1日のなかで楽しみにしている時間をつくるとか…。だからインテリアショップ「SCOPE」とか「北欧、暮らしの道具店」など、暮らしの風景を大事にされているお店は多いに参考にさせてもらっています。

家事はリラクゼーション

私は家事はリラクゼーションだと思っています。量が多いので一日中うっとりしながら家事をしていたらとても終りませんが、自分の納得いくように終った時に感じるちょっとした満足感とかすっきり感はすごい癒し効果だと思います。

昨日の休日も朝から晩まで、たまった洗濯物をたたんだり、気になっていた床を拭いたり、ちょっと時間をかけてご飯をつくったりして過ごしました。家が片付くなかで、ちょっとずつ気持ちが落ち着いてくるのがわかります。こんな風にかくとちゃんとしてる主婦みたいだけど、普段がごちゃごちゃだからこそ「ちょっとでもできる」とうれしくなるんです。どうせやらなくちゃいけないことだから、その時間がちょっとでも気持ちよければうれしいし、より癒される。だからお店に置く商品は「見た目をおしゃれにしてくれる」ものよりも、まず「普段の生活を気持ちよくしてくれるもの」を重視して考えています。

せいかつを うつくしく

そんななかで思いついたこの言葉「せいかつを うつくしく」、おしゃれに暮らしたいと思うのは女性共通の想いじゃないでしょうか。そんなおしゃれさを見た目からじゃなく、日々の生活からスタートしよう!というメッセージになってるんじゃないかなと…。まあちょっと抽象的すぎるので、もうちょっとわかりやすくしないとダメだけど。

なんでブログに書いたかというと、この言葉にはつづきがありまして…

いつも「キャッチフレーズ」を思いつくとやるんですが、インターネットで調べてみたんです。もう使ってる方がいらっしゃるかな?と。そうしたらありました!ある有名な言葉の一節でした。

「戦争に反対する唯一の手段は、各自の生活を美しくして、それに執着することである」 by 吉田健一(1912年 – 1977年)

ブログ「百葉箱”ひゃくようばこ”」より

そんな大それたことを思っていた訳じゃないですが、なんだかうれしくなりました。わたし個人の普段の生活が社会の、国家の、そして世界の平和に続いてく様な気がして。

さらにこの言葉を有名にしているのが、ピチカートファイブ。意外な接点でした。

戦争に反対する唯一の手段は。 – ピチカート・ファイヴのうたとことば – -music and words of pizzicato five-

ピチカートファイブの軽快で都会的な音楽と硬派なこの言葉との接点がみつからない!

と思ったんだけど、ちょっと調べてみたら彼が書いたエッセーにその答えが書いてあるらしい。

読む機会があったら、またここに書きたいと思います。

 

散文になってしまいましたが、一介の主婦の朝の思いつきから歴史的、文学的な世界へつながって妙に感動した週のはじまりとなりました。

ではみなさん、ハッピーな一週間を!

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