やっぱりはずせない収納問題【模様替え】
ご無沙汰しております。
京都のインテリアショップオーナー兼コーディネーターDECO-TEです。正直お店は全然あけられてなくて、肩書きだけのショップオーナー。今はひたすらコーディネーター業で奔走しております。
写真ではご紹介できないのですが、京都のマンションに住まわれる方からコーディネートのご相談をいただきました。すでにいくつかいい家具が入っていて、残りはアンティークなどをとりいれて奥様の好みにしたいというご相談。9月から取り組んできましたが、残すところダイニングセットを納品するのみ。出来上がりが本当に楽しみです!
またインテリアメール相談も頂いております。とにかく何度も何度もやりとりして、お伝えできることはすべてお伝えしております。おそらく他社さんも、完成されたイメージシートを送ってレイアウトやいくつかの具体的な家具をご紹介するのでしょうが、お互いに探りながらなので正直むずかしいです。ただみなさんこちらが提案した内容をイメージして、ご自分でできる範囲で実行、納得いく空間を実現されていて、それなりに役にたってるのかなと…。実際にお会いしたり、お手伝いしたり出来ないのでもどかしいですが。
(※インテリアメール相談はいまお休み中です)
そんないろいろな形でお手伝いしているインテリアコーディネート業ですが、みなさん共通して悩んでおられるのが…
そう!収納問題なんですねー。
目次
女性垂涎の壁一面のクローゼット
こんな収納、誰もが憧れますねー。憧れは見た目だけではなく、きっと「こんな風に収納できれば!」というところにもあるんだと思います。
ちなみにこちらは大阪にショールームがある、manone(マノーネ)さんです。
今日はそんな収納問題をクリアするためのチェック項目をご紹介したいと思います。
チェック項目① 収納量=ものの量 になっているか?
いろんな方からご相談をうけていて、やはり一番大事なのはここだと感じています。
「ものが多いのですっきりしたい」というのは共通する想いですが、メール相談でお写真を送っていただくと明らかに「収納量≠ものの量」になっている場合が多いんです。それはみなさんわかっていて「収納家具」をご検討される場合が多いのですが、買うからには本当に必要なものだけを収納してほしい。それに加えて、買うからにはなにを収納するか決めてから買ってほしいと思っています。
チェック項目② なにをいれるのか?
インテリアメール相談をしてわかったことですが、「収納場所」にも問題があることがわかりました。賃貸にお住まいの女性にお悩みを伺ったところクローゼットに洋服が入りきらない、と。寸法を伺ったら「奥行きが35㌢」とおっしゃり、私は本当にびっくりしました!
既製品の寸法を確認していただければわかりますが、通常クローゼットは奥行き60㌢で考えます。小振りなものは50㌢などもあるかと思いますが、余裕をもって使うには60㌢が目安になります。
だから奥行き35㌢なんてクローゼットと明記すべきではないと私は思います!でもそういう物件があるんですね。賃貸で間取りをみて、クローゼットとかいてあれば、その幅分お洋服がはいると思ってしまいますが、奥行きが浅ければ服は斜めに収納されることになり、そんなに入りません。
このように収納するにはそれぞれ最適な収納サイズがあります。奥行き60㌢は洋服を入れるのには最適ですが、本棚には深すぎます。だから「収納が足りない」ことがわかったら、「なにをいれる収納を買うのか」と考えてみてください。
チェック項目③ オープンに収納するのか、モノは一切みえない状態にしたいのか。
オープンな収納のいい点は、なんといっても便利!モノがさっと見渡せて、ワンアクションで取り出すことができます。
でももちろん大変気を使う収納方法でもあります。私たちが持っているものを単に並べただけでは、どんなにおしゃれな人でもまとまりません。
ものはいろんな形、色、大きさをもっているので、それらがつねに目の前にちらついているとごちゃごちゃ、いらいらしてしまいます。
毎日みてもうっとりできるようなものだけ、同じ色だけ、量もほどほどに、ほこりを払って…そのぐらい神経をつかったオープンな収納はインテリアの一部として、リラックスできるお部屋をつくってくれるはずです。
クローズド収納のよさは、そういった心配はなく扉の中身がいかにごちゃごちゃしてようが扉をしめればすっきりしてくれること。ほこりの心配もありません。写真はキッチンですが、キッチン本体も背面の黒いボックスもたっぷり収納になっています。ものの住所がすべて決まっていて、収納量=ものの量になっていれば、いつもすっきりと暮らせます。
チェック項目④ 収納問題にいくらかけるか?
必要なものの量がはっきりし、収納したいものを決めて、自分にあった収納スタイルまで決めて、さあ収納家具探し。最終的にここが一番問題だったりしますが、この収納問題を解決するのにいくらかけるのか、という話です。
一概には言えませんが、価格的に 造作特注家具>システム収納家具>既製品 というイメージになります。
真ん中のシステム収納家具は、あらかじめ部品の大きさが決まっていてパズルのように組み合わせてその部屋にぴったりあわせるようにつくります。部品の大きさが決まっているので1からつくるより割安になりますが、家具メーカーのブランドによってかなり幅があります。最初の壁一面のクローゼットは、システム収納になります。また造作特注家具といっても、現場で大工さんがつくってくれるのも特注家具ですし、工場で家具職人が作ってくれるのも特注家具で、価格的にも仕上がり的にもやはり幅があります。
ただやっぱりスタイリッシュにしようと思うと金額は高くなりますね。かっこよく作ろうと思えばできることはできることはたくさんありますが、金額もどんどんかさんできます。
結局やはり自分にあったおとしどころを見つけていくしかないと。
今日は私も家と事務所の収納問題にがっつり取り組む予定です。大量のものとつきあっていくのは大変なことですが、それらをクリアにしていくことで自分の頭のなかも整理されていくのを感じます。まさに収納セラピーですね。あまり深刻にならず、ぜひ前向きに考えていってほしいと思っています!
それではみなさんよい1日を!
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