実例:輸入壁紙の選び方とポイント
DIY人気も相まって、今大注目の輸入壁紙。日本ではなかなか見かけない大胆な色使いや柄の壁紙は、海外インテリアの楽しさを私達に教えてくれました。
今回はそんな輸入壁紙を取り入れたときのお話を、実例写真と共にまとめてみました。参考にしていただければ、幸いです!
目次
DECO-TEとしてははじめて、輸入壁紙を取り入れました
今回DECO-TEでは、初めて輸入壁紙を取り入れました。
(※この記事は2015年に書いたものに、加筆修正しております)
ユニットバスは新しくしたいというご要望がありましたが、洗面所は状態もよくそのまま使うことに。でも普通でつまらないなー、だけどそんなに広くないしやりようないかなー、なんてお話をしてました。
そんな中から出てきたのが輸入壁紙です。あまり飾るスペースもなかったので、じゃあ壁全体を飾りみたいな壁にしちゃおう!と。
輸入壁紙は納期がかかるのがわかっていたので、お客様と第一回目の打合せで、もう壁紙を注文しにいきました。このときが引越のほぼ2ヶ月前。洗面所のテーマは「採集、標本」と決めて、貝殻やお魚、珊瑚礁などのモチーフを集めましょう!とお店へ行きました。
洗面所のテーマを決めるきっかけとなった、美しい壁紙
洗面所の壁紙で第一候補にしていたのは、イギリスの壁紙メーカーCole&Son社のACQUARIOというシリーズでした。
この壁紙から採集や標本、貝殻や珊瑚礁などのイメージが決まりました。
ひとつ懸念は、壁1面を1ロールで貼れるかというのが微妙なところでした。輸入壁紙はほとんどがロール(幅は60〜70cm程度、10m巻き)単位で注文します。こちらの商品は1ロールで38000円、貼れない場合は2ロール買わなくてはいけない。値段は倍になります。お店でシュミレーションしてみると、やはり1ロールではむずかしいことがわかりました。ちょっと長くなりますが、参考に説明いたします!
壁紙を選ぶ時に気をつけること
さきほどの壁紙の商品ページをみると、品番、素材、サイズの下にリピート:76cmステップとあります。ここが重要です!
この壁紙のふぐに着目していただくとわかりやすいんですが、背中が赤いふぐから背中が赤いふぐまでが76cmあるということになります。ふぐが76cmごとに繰り返すと。さらに隣の魚の列をみていただくと、となりのふぐはちょっとずれています。これが「ステップ」とよばれるんですが、壁紙を上から下まで張ったら、隣にはる柄は半分ずらして張らなくてはいけません。そうすることでふぐが同じ高さに並ぶことなく、なんとなくランダムにいるような雰囲気になります。
これはカーテンも同じで、柄のものは単純に必要な長さがあればいいのではなく「柄が何個分必要か」という風に計算していきます。当然ひとつの柄が大きい(リピートが大きい)と無駄がいっぱい出てくる訳です。
そんな訳で、この壁紙を選ぶと76000円かかる、ということに。ぎりぎり足りないので、たくさん余ってしまうのももったいない!
そこへでてきたのがこちらの壁紙。貝殻やお魚、珊瑚礁などのデザインモチーフをきめていたおかげで、大量の壁紙の中から「お魚がプリントされている」素敵な壁紙と出会うことができました!
こちらの壁紙はリピートが31cm、お魚が小さいので小さく繰り返しています。しかもステップではありません。だから同じ様なサイズですが1ロールで貼れる、ということがわかりました。面白いでしょ?こういう細かいことをきちんとやっていくと、コストダウンができたりします。
他にもかわいい壁紙と出会いました!
もともと洗面所の壁紙をさがしにいったんですが、それをさがす過程で別の壁紙も見つけました。「「標本」みたいなイメージでつくりたいんです」とお店の方にお話したらでてきたのがこちらの壁紙。
お客様がとっても気に入られて「魚じゃないけどいいです!」とまで言われたんですが、やっぱり洗面所は初志貫徹していただきました(笑)そのかわりリビングにこの壁紙を使うことに!この壁紙と出会えたことで、リビングの雰囲気がぐっとあか抜けました。
※こちらの商品、今WALPAさんではお取り扱いがないようです。マナ・トレーディングで扱っていて、DECO-TEからも購入可能です。
そしてプロに貼ってもらいました!
WALPAさんではDIYを推奨されていて、実際私もワークショップで張ってみたらとっても簡単だったんですが…。やっぱり素人は素人、こんな高価なものを失敗でもしたら…。弁償します!とかいってもまたそこから1ヶ月かかる訳ですから。とてもこわくてできません。というわけでプロに頼むのが一番!
こんなに素敵になりました!
お客様にも満足していただき、とっても個性的なお部屋になりました。家ってもっともっと遊べるな、と思いました。
反省点もひとつ。覚悟していた納期ですが、やっぱりぎりぎりでした。6月末のお引越と伺っていたので、5月の連休明けにお店にいったんですが、商品が決まってから工務店さんにやってもらえるか確認⇒お施主さんに購入のための手続きをお願いする⇒お店が振込確認後発注⇒きちんとした納期はわからず、だいたい1ヶ月ぐらいといわれる⇒何の連絡もないので、納品される予定の週に電話で確認したらまだオーストラリアにあるって!?⇒どっかーん!お店の人にやつあたり⇒結局それから4日ほどで届きました。
お客さまにも、工務店さんにもはらはらさせちゃって、WALPAさんにも文句をいっちゃって(でも大変丁寧に対応していただきました)、本当に申し訳なかったです。輸入壁紙をいれたいんだったら、もっと余裕を見なくちゃいけません。
でもなー、たとえば引越2ヶ月前で、もう余裕がないので輸入壁紙はあきらめましょう、と思えるかな。思えないよなー。そんな課題が残ったまま、とりあえず結果オーライで、本当によかったです。
早く梅雨があけますように!みなさんよい一日を!
[…] もっとあかぬけたお部屋に!そんなときはこれをとりいれてみましょう♪ […]